2015/01/28
今日はパーツ単体ではなく取付のお話です。
当社のお客様がフェラーリ 365GTB/4 デイトナを所有されております。
前のオーナーさんによって色々と改造されており、元々は US 仕様でしたが中途半端にヨーロッパ仕様に変更されおまけに現代風の点火系パーツが付いておりました。
現オーナー様とお話をしマフラーを含めてヨーロッパ仕様に変更しようということで作業を開始しました。
早速タコ足、センターマフラー、リアマフラーを ANSA 製で調達し取付に掛かりましたが、事前の予想をはるかに超える手間が掛かりお願いしています修理屋さんでも四苦八苦していました・・・
US 仕様のマフラーを取り外していざヨーロッパ仕様のマフラーを取り付けようと思いましたが、フロアの高さや作りが US 仕様とヨーロッパ仕様と異なり、どうしてもセンターマフラーがフロアに干渉してしまいます。
そこでフロアの一部を加工し遮熱板を付けて対応です。
文章では簡単に書けますが実際にはかなりの時間が掛かり大変な作業でした。
肝心なヨーロッパ仕様のマフラーもポン付は出来ず、長さや角度調整を何度も行い、ようやく取り付けが出来ました。
↓写真のように全く接続部が合いません・・・個体差はあると思いますが予想以上です・・・しかしメカさんのおかげで綺麗に付きました。
US 仕様とヨーロッパ仕様ではマフラーの吊り下げ方法も異なりますし、取付位置も異なります。
新たにブラケットを作って頂き、出来る限りヨーロッパ仕様の見た目に近づけることが出来ました。
「イタリア品質だからね」と言いたいところですが、もう少し改善してもらいたいものです。
普段はパーツを販売する立場におりますがメカさんのおかげでこのような難しく根気のいる作業を行って頂けるので何十年も前のクラシックカーが現在でも元気よく走ることが出来るのだと痛感しました。
しかし、まだまだ作業は続きます・・・
この後は社外品のパワステを取り付け、最後に点火系を変更しキャブ調整です。
見た目も走りも変わるデイトナが完成するのが非常に楽しみです!!