ランボルギーニ

ランボルギーニ・ポロストリコ

2016/10/03

先日ランボルギーニ社に新設されたクラシックカー専門の「ランボルギーニ・ポロストリコ」のトップであるエンリコ・マッフェオ氏が来日された時にお会い出来る機会がございましたので色々と話を伺ってきました。

「認定」の話はまた後日ということで今回はクラシックモデルのパーツ供給についてお話ししましょう。

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ランボルギーニ・ポロストリコでレストアをしたこの緑色のミウラの写真も細かく見せてもらいましたが結構オリジナルの度合いが高いと写真を見る限りは思いましたので、「これらのパーツは再生産するのか?」と聞いてみました。

すると当時のパーツの図面などが残っているのでその図面を基に再製造するようです。そこで「これらのパーツはパーツのみの供給もするのか?」と聞いてみると現在ランボルギーニではディアブロまでのクラシックモデルのパーツ供給にも力を入れているのでミウラに関して言えば全体の6割くらいのパーツは現在供給可能との回答でした。

「過去にフロントエンブレムを購入したらオリジナルとかけ離れたエンブレムが届いたけど現在はどうなのか?」と聞いてみるとこの緑色のミウラに装着したというエンブレムの画像を見せてくれました。

そのエンブレムは間違いなく当時のオリジナルと同じデザインで2本のリベットも付いていましたので「これは間違いないかも」と思い後日ランボルギーニにエンブレムを注文することにしました。

他にも細かなパーツのことを聞いてみましたが正直彼はポロストリコのトップではありますが、実際にエンブレム一枚がオリジナルかどうかをチェックしたりするポジションの人間ではないので分からないとも言っていました。(確かに・・・)

フェラーリの場合でもそうですが、現に倒産したり廃業した当時のパーツ製造メーカーがありますが、それらのパーツが必要な場合はその当時の製造メーカーのロゴだったり名前だったりが入るのか?

この件に関しても質問してみましたが、実際には入らない?そうです、例えばミウラのホイールを当時製造していた「CAMPAGNOLO」の名前が新しく供給されるホイールには入るのか?その答えは刻印は入らないがステッカーを付けるとのことでした。

おまけにランボルギーニ社の決まりでマグネシウムの素材が使用出来ないそうで今後再供給されるであろうミウラのホイールは全てアルミ製だそうです。

個人的には今後もクラシックモデルのパーツを再供給する方向なのは非常にありがたいのですが、例えば全体の6割が供給可能と言われるミウラのパーツでもどこまでオリジナルが忠実に再現出来ているのか?が一番の疑問です。

この件も聞いてみると「とりあえずオーダーして届いて違っていたら教えて」・・・という回答でした・・・(汗)

そんなこんなでとりあえず分かりやすいミウラのフロントエンブレムやカウンタックのサイドに付くベルトーネのエンブレムとホイールバッジを試しにオーダーしてみました。

結果がこれです↓写真一番左は過去に送られてきたミウラ用のエンブレムとされるもので今までで一番最悪な出来のエンブレム、真ん中のエンブレムが今回送られてきた物、そして右はオリジナルです。

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結論から言うと・・・残念です・・・現在供給されているエンブレムは昔の酷いエンブレムに比べればよくはなりましたがオリジナルと同じではないです。

下の写真は今までで一番酷い出来のエンブレム(左側)と新しいエンブレムの比較です。良くはなりました。

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そして下の写真は新しいエンブレム(左側)とオリジナルの比較です。

良くはなりましたがオリジナルと同じではないです。2本のリベットもありませんし、材質も異なり新しい物はかなり重量があります(七宝かな?)

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他のエンブレムはどうでしょう?

下の写真はカウンタックのサイドに付く「disegno BERTONE」のエンブレム(フェラーリ 308GT4 も同じですね)とホイールのセンターバッジです。

残念ながらベルトーネのエンブレムは全く違います・・・ホイールのセンターバッジは同じかな。

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写真が悪いですがオリジナルのベルトーネエンブレムはこれが正解です↓

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結論としてはこちらのリクエストに近い当時のオリジナルパーツの再供給にはまだまだ努力は必要だと感じます。

ただ私のようなマニアックな人の為に作られるものではない?のかもしれないので例えば今回のフロントエンブレムに関してもこのままの可能性はあります。

今度は機会があれば実際にサンタアガタのポロストリコを訪れてもう少し詳しく説明を受けてみたいです。